【府中市】《晴見町》「高瀬道場」は“プロの役者”だけでなく“優しく強い人間”を育てます。
調布の日活撮影所から府中市晴見町に移転して今年で50周年を迎える「高瀬道場」さん。創設当時1960年頃は、日活アクション映画での時代劇の殺陣(たて)や、現代劇でのアクションである技斗(ぎとう)を演出、指導されていました。この「技斗」という言葉を最初に使ったのも「高瀬道場」の初代代表 高瀬將敏氏です。
「高瀬道場」さんがこれまで関わった作品としては「ビー・バップ・ハイスクール」「あぶない刑事」などがあります。近々に公開される作品としては、2021年10月に公開が予定されている岡田准一さん主演の「燃えよ剣」があります。新選組の皆さんがどんなアクションをするのか楽しみですね。
「高瀬道場」さんでは、このように映像作品などで殺陣や技斗のアクションを付けたり、芸能プロダクションとして役者さんを輩出する一方で、2001年に日本発の芸能殺陣流派「波濤流(はとうりゅう)」を立ち上げ、子どもから大人まで一般の人たちにも殺陣の楽しみを広げる活動をされています。
本部道場では、5歳から大人までさまざまなクラスに分かれて稽古しています。特に、児童部・ジュニア部については、殺陣がうまくなることばかりを目的にするのではなく、殺陣の稽古を通して「優しく強い人間」になれるよう、身体、精神ともに鍛え、礼儀作法を習得することに重きをおいているそうです。日曜日は8:30からのクラスに先駆け7:30に集合し、府中公園までの往復3キロほどの道程を走り、持久力をつけたり、四季の移ろいを感じたり、という時間にあてています。最初はあまり走れなかった子どもも、1年たつと早く走れるようになり、学校でリレーの選手に選ばれたという報告があったりするそうです。
背中からの撮影に応じてくださったのは、多加野詩子先生。府中市生涯学習センター2020年度第3期の教養講座でも「殺陣講座」を担当してくださいました。府中本部教室はじめ、新宿や立川などでもクラスを担当されています。また、殺陣の指導以外にも府中市内でいろいろな活躍をされています。ラジオフチューズでパーソナリティをつとめたり、2021年4月からは行政相談委員として、月2回、市民相談室で市民からの国や市への苦情や要望を受けるそうです。行政と市民とのつなぎ役ということですね。
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現在「高瀬道場」さんでは、府中をロケ地としたYouTubeのショートムービーを配信中とのこと。作品タイトルは「アブ刑事」。身の回りのちょっとした事件に二人の探偵がのぞみます。オデコが脂ぎっているから「アブ刑事」!?府中のお馴染みの風景をバックに巻き起こる二人の中年探偵のドタバタぶりがやみつきになりそうですよ。
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