【府中市】毎日使うからこそ、お気に入りを見つけて欲しい。「Nomu Dogu(ノムドグ)」さんで自分だけの「飲む道具」を探してみませんか?
京王線東府中駅から多磨霊園方面に歩くこと5分。店の前を通るだけでも商品へのこだわりが伝わってくるうつわ屋さんがあります。
Nomu Dogu(ノムドグ)さんは沖縄の琉球ガラスや、やちむん(沖縄の言葉で焼物)、美濃焼などのグラスやカップ、お皿や小鉢などうつわ全般を取り扱っています。色が美しいグラス、ユニークな柄のお茶碗、シンプルな大皿…。見ているだけで何を飲もうか、どんな料理を盛りつけようかワクワクするうつわが並んでいます。
●「飲む道具」への想いが詰まった店名
店主の阿出川さんは、気さくな雰囲気。話す言葉ひとつひとつに、うつわと職人への愛を感じる素敵な人です。そんな阿出川さんに店名の由来を聞きました。
「Nomu Doguは、2022年10月にオープンしました。10年以上インテリア系の仕事をしていた私と、カフェ巡りやお酒が好きなもうひとりの2人で立ち上げたお店です。自分たちが楽しく過ごす時間はカップや器などの飲む道具があったことから店名は『飲む道具(Nomu Dogu)』になりました」
お客様にも、大切で素敵な瞬間に、お気に入りの「飲む道具」がそばにあってほしい――Nomu Doguさんは毎日使うものだからこそ、お気に入りを見つけてもらいたいという思いで日々お客様に接しています。
●職人との絆が生む特別な品揃え
「扱っているマグカップ、ガラス、うつわの約9割は、沖縄、岐阜、栃木、群馬などに出張し、職人のみなさんと話をして直接仕入れています」と阿出川さん。この月の後半には沖縄に仕入れに伺うとのこと。商品価格を抑えるため、沖縄にある11の窯元をほぼ3日でまわる弾丸スケジュールだそうです。大変と分かっていても現地に行くのは、窯元との信頼関係を大事にしているからです。「ノムドグなら安心して任せられる」という職人からの言葉は、単なる取引先以上のパートナーシップを物語っています。
●うつわも、うつわに込められた物語も伝える
訪問した日は、琉球ガラス、やちむん、美濃焼が並んでいました。同じ美濃焼でも職人さんによって全く違う商品に見えるので、興味深かったです。先日テレビで紹介され、「反響がすごく多く、窯元にお願いして追加で作っていただいた」という琉球ガラスのグラスもありました。
そしてここからがNomu Doguさんならでは。商品についてはもちろん、歴史や技法、職人さんの説明を聴くことができます。琉球ガラスの始まりは戦後の米軍基地にたくさんあったコーラやビールの瓶であること、ガラスに水を吹きかけてひびを入れる作業は熟練の技が必要であることなど、聞けば聞くほど商品への愛着が深くなります。もちろん、琉球ガラスだけではなく、やちむんや美濃焼についても、職人さんのものづくりへの探求心や現在のトレンドなどを説明してくださいました。
商品のうつわだけではなく職人の熱量も受け取り、お客さんに伝える阿出川さん。「器を選ぶ時間よりも器の説明の時間が多いお店ですね」と笑いながら話してくださいました。
●唯一無二、ここでしか出会えないうつわ
世界中で自分だけのうつわを見つけたいならNomu Doguさんはおすすめです。阿出川さん曰く「ここだけで出会えるうつわがたくさんある」からです。
職人さんが言う「発色が想像とは違った」うつわでも、阿出川さんの琴線に触れた作品は商品としてお店に並びます。実験も兼ねて自分の意のままに制作したうつわや、余った原料で作られた「1点モノ」が並んでいることも。こればかりはタイミングによりますが、運命の出会いがあるかもしれません。
●お客さんは9歳から92歳まで。気軽に来店して、うつわの魅力に触れて欲しい
「この店の誇りがあるんです。それはお客様の年齢なのですが、一番下は9歳、一番上が92歳なんですよ」と阿出川さん。9歳のお客さんは兄弟で来店して「お母さんがいつもこのお店をみているから、プレゼントを買いに来た」とのこと。一方で92歳のお客さんは「今使わないと後悔すると思ったから」購入されたそう。年齢に関係なく、うつわの魅力に気づいてもらえたことが嬉しかったとしみじみ語ってくださいました。
「窯元や焼き物の種類など何も分からなくても心配せずに、まずは気軽に来店していただきたいですね。そしてうつわの魅力という『心地よい沼』にはまっていただけると嬉しいです」と阿出川さんが目を輝かせて話す姿が印象的でした。
お近くにお立ち寄りの際は、Nomu Doguさんに足を運んでみてはいかがでしょうか?
阿出川さん、お忙しい中いろいろお聞かせくださり、ありがとうございました!また伺います!
マグとグラスとうつわのお店Nomu Doguさんはこちら↓